空間演出デザイン学科とは?/指先から社会まで
空間演出デザイン学科は、ジュエリーやアクセサリーのデザイン、ファッションのデザイン、空間のデザインについて学ぶ学科です。
つまり、身体に付けるもの(ジュエリーやアクセサリー)、身体を覆うもの(ファッション)、そして身体が活動する場所(空間)を、総合的にデザインする方法を学ぶ学科です。
一昔前までは、「ジュエリーから空間までのデザインに関わるなんてオシャレですね」という話で済んだのかもしれません。
でも、これから私たちが生きる時代は、単にオシャレなものや空間がデザインできるというだけでは社会に求められる人材になれません。
すでに人々は高いお金を出してオシャレなものを手に入れるだけで自分の生活が豊かなものになるとは思っていません。
どんなものでも、それを手に入れるだけで幸せになることはない、ということがわかってしまった時代を私たちは生きることになるのです。
だから、空間演出デザイン学科で学ぶデザインは、単なるデコレーションであってはならないと考えます。
それに加えて、表面には直接現れない最終形に至るまでの発見や提案を含む「考え方」の美しさを競うエレガントな仕事です。
デザインは飾りつけではない。目の前にある課題の本質を見つけ出し、それを美しい形で解決することこそがデザインなんだと思います。
例えば、東北でこれだけ大きな災害が発生した今、課題解決のためのデザインはどうあるべきかを考えること。
300人が避難する体育館での生活にはどんな課題が生まれるのか。仮設住宅での暮らしにはどんな課題が生まれるのか。
それをデザインはどう解決することができるのか。
あるいは、限界集落と言われるような小規模な集落でジュエリーをデザインすることはどういう意味があるのか。どんな素材を使うことが環境に負荷をかけないファッションを成立させるのか。日本の森林問題に対して空間デザインはどのように貢献できるのか。
こうした課題を解決しつつ、美しいデザインを生み出すことができれば、その美しさに共感する人たちがそのデザインを手にいれ、それによって社会的な課題が少しずつ解決されていく。
そんなデザインが求められる時代になります。
空間演出デザイン学科では、ジュエリー、ファッション、空間と、さまざまなスケールのデザインを学ぶことによって、
さらに大きなスケールである社会に貢献するようなデザイナーを育てていきたいと考えています。

